川のせせらぎが聴こえる。
無邪気な笑い声が聞こえる。
桜の舞い散る儚くも美しい光景が見える。
それは春の記憶。
蝉の鳴き声が聴こえる。
無邪気な笑い声が聞こえる。
暑い日ざしと夏の風を感じる。
蝉の鳴き声、無邪気な笑い声、夏の日ざし。
それは夏の記憶。
落ち葉が地面に落ちる音が聴こえる。
無邪気な笑い声が聞こえる。
焚き火の煙が空に舞う光景が見える。
それは秋の記憶。
雪を踏む音が聴こえる。
無邪気な笑い声が聞こえる。
暖かい日差しと寒い北風を感じる。
雪の音、無邪気な笑い声、暖かさと寒さ。
それは冬の記憶。
僕が居て君が居る。
君が居て僕が居る。
毎日がきつくも楽しい日々。
大変な事も沢山あるけど、布団に入って一日を語らうとそれは大切な思い出に変わる。
泣きたい時も泣いてしまう時もあったけど、君が慰めてくれる。
君は忘れてと言うけれど僕は忘れない。
記憶を消されてもこの胸の中にある想いは消されない。
僕が生きている限り君は僕の中で生き続けるだろう。
それは多分辛い事なのだと思う。
だって君はもう居ないのだから。
辛い悲しい壊れそうな心。
でも守り続けよう
刻み続けよう
君が生きた証を
君との思い出を
心の檻で閉じ込めて。
大切に鍵を閉めて。
prison of memory