天低門
白銀武VS七夜香奈美
斉藤徹VS浦島可奈子
狭地門
両義式VS七夜志貴
式森和樹VS乙姫むつみ
浅海門
神凪和麻VS石蕗真由美
鉄乙女VS神凪咲耶
小人門
神凪綾乃VS神咲薫
美坂香里VS坂上智代
誰よりも気高く強く、そして・・・
第1章 第16話 全門第2回戦開始
「いててて、もっと、優しくしてくれ」
注文するがその意見は却下するように紅羽は問答無用で包帯を剥がす
とは、言っても紅羽の手付きは慣れたものでとても丁寧だ
それでも痛いものは痛いらしい
「我慢しなさい、男でしょう?」
「うう・・・俺、男女平等主義」
屁理屈を捏ねながら、甘んじて紅羽の看病を受ける
全て剥がし終えると傷だらけの裸体が見える
何かで抉られた様な爪痕と弾痕より荒い、何かで貫かれたような傷痕
その他にも刀傷と擦り傷がちらほら、弾痕は・・・・無い
「・・・・・・・・」
恐る恐るその傷口に手を伸ばし・・・・・触れる
回りの無事な肌と違って、ざらざらと荒い触感
(これが・・・・男の体・・・・)
年下の、しかもまだ10にもなっていない少年だが、祐一はそこらへんの10代後半の男共なんて話にならないほど、大人びて、雄々しき風格を持つ
年齢に不相応の経験が彼をそう魅せるのだ
「紅羽?」
「!な、なんでもないわ!?」
頬を真っ赤にしながら、否定する
雑念を振り払い、治療に専念
古いガーゼを丁寧に剥がして、綿に消毒液を漬し、傷口に当てる
「し、沁みる~~!!」
悲痛の声を無視して、紅羽は新しいガーゼにチューブ型の薬を塗り、張る
「でも、本当に出る気?」
「当然。そうじゃないと、紅羽・・お前を護れないだろ?」
「・・・・・・・馬鹿ね」
胸に熱いものが込み上げてくる
初めて感じるマグマの様に熱く、お風呂のように暖かい何か
それと同時に違和感を覚える
今の彼は何か、違う
初めて、会ったときはもっと・・・・
(・・・・気のせいね)
浮かんだ疑問を黙殺
固定テープを張り、包帯を巻いて手当て終了
「それじゃあ、私は先に行ってるわね」
「おう」
紅羽は部屋を出て行く
代わりとばかりに隣の部屋を結ぶ襖から祐羅が入ってきた
「盗み聞きしてたな、父さん」
「仕方ないだろ、暇だったんだから」
暇だから、息子とガールフレンドの会話をする父親
なかなかに最低だ
「さて、今日だぞ。空達の準備は万端だ。今からでもいけるくらいだ」
「そりゃ、よかった。後は父さん達に任せるから、よろしく」
火付け役がいまいち乗り気でない
祐羅は不思議に思い、首をかしげながら問う
「なんだ?参加しないのか?」
親としては自分の言い出したことなら最後まで付き合え、と言いたいらしい
「試合に集中したい。明日はあいつと戦うんだ」
数秒考える素振りを見せた後、思い出したように納得を示す
「あいつ?ああ・・・わかった。お前にはそっちの方が大切だったな。よし、交渉は父さん達に任せろ。その代わり・・・・・勝てよ?」
「当たり前だ」
当然のように言い切った
「紅羽のために俺は勝つ」
ただ、一抹の不安材料を残して・・・・・
その頃、祐一達が乗ってきたものと同じタイプ、同じ行き先の電車
平日だからか、車両内の乗客は少ない
そんな中、乗客としている二つの人物
二人とも性別は女、美女と美少女
姉妹のようにも見えるが実際は親子ほども年の差がある
美少女の方はそのまま、見た目通りの年齢だが女性の方は年齢以上に若い
「ねぇ、お母さん・・・まだ着かないの?」
二人の関係は母娘のようだ
の割にはあまり似ていない
「ん~、まだまだかかるわね~。後2時間くらいかしら?」
腕時計を見ながら少女の問いに答える
少女は不満そうな表情を浮かべた
「う~、お兄ちゃん~」
下唇を噛み、うっすらと涙を浮かべる
思わず抱きしめたくなるほどの保護欲をそそる反則的なまでの可愛さ
「ああ・・・もうダメ!!!可愛すぎるわ、萌え萌えよ♡」
女性は我慢できなくなり、少女に抱きつく
その豊満な胸に抱え込み、左右に振るほど強く抱きしめる
「うみゃ!お母さん、苦しぃ・・」
「あ・・・・」
女性は抱擁を解除
「ごめん、つい」
「つい、で殺されるなんて嫌だよ」
少女の台詞に女性はクスクスと笑った
「ん~、その物言い、お兄ちゃんに似てきたわね」
「・・・・お兄ちゃんに似てるんなら良い♪」
恥ずかしい台詞を臆面も無く言えるのはこの年頃だからだろうか?
「相変わらず、ラブラブね、私達の兄妹」
普通に犯罪なのだが彼女は気にした様子も無い
まだその兄妹が幼いからか、それとも・・・・
「さ、そろそろ寝なさい。早起きしたから眠たいでしょ?」
「うん・・・・おやすみなさい」
少女は彼女の膝の上に頭を置き、眠る
その寝顔は本当に天使のそれ・・・・
女性はその表情に魅せられ、優しき微笑を浮かべた
「ええ、おやすみ」
続く
Shadow
Moonより
諸事情により、すみませんが感想は後日……
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